研究課題
基盤研究(C)
肺動脈性肺高血圧症では(n=81)、診断時の心嚢水貯留・平均右房圧が10mmHg以上、CIが2.5L/min/m2が予後不良因子であった。左心不全に伴う肺高血圧症(n=31)では、左室収縮末期容積係数が死亡と関連していた。心肺運動負荷テスト(CPX)での呼気終末二酸化炭素分圧(PETCO2)は、治療前後の慢性血栓塞栓性肺高血圧では改善することを見出し、血管床残存量の予測マーカーになりうることを明らかにした。ある種の肺高血圧症では、血管増殖抑制因子である血清VEGF165b濃度が上昇していた。現在、血清VEGF165b濃度と肺血管床障害程度との関連を検討中である。
循環器内科学