ヒト心膜脂肪組織の免疫組織化学染色法を行い、心膜組織の血管新生および炎症浸潤が冠動脈CTで検出される非石灰化プラークと関連があることを報告した。冠動脈粥状硬化の進展に心外膜の脂肪細胞から産生される炎症性サイトカインとの関連が示唆された。 免疫グロブリンG4(IgG4)関連血管周囲炎は全身性炎症疾患であり、血管周囲組織もその活動の場とする。通常IgG4関連疾患はTリンパ球(Helper細胞2型および調節性T細胞)機能異常が病態の原因と考えられ、C反応性蛋白(CRP)の上昇は認めないが,血管周囲炎合併者においてその上昇が認められた。血管周囲炎には粥状動脈硬化に伴う炎症との関連性が示唆された。
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