研究課題
核磁気共鳴画像法(MRI)による冠動脈プラーク評価が 経皮的冠動脈インターベンション術(PCI)時の周術期心筋障害の発生を予測可能であることを報告した(2015年 JACC cardiovascular imaging誌)。またその病理組織像としてcomplex atheromaである可能性があることを報告した(2015年 Circulation Journal誌). また薬剤による冠動脈プラーク安定化作用をMRIを用いて世界で初めて可視化することに成功した(2015年 Journal of American college of Cardiology誌). 現在冠動脈MRI画像所見と病理像の実際を比較するため各種病理検体ライブラリーを作成して検証中である。また冠動脈プラーク容積を考慮した市販ソフトを用いた3次元冠動脈MRIプラーク評価法を考案し、その臨床的意義を2017年3月の日本循環器学会総会にて報告を行い現在論文投稿準備中である。また本研究期間内に侵襲的冠動脈造影を用いた予後予測法の検証も併せて行なった。冠動脈バイパス手術後の経皮的冠動脈インターベンション術(PCI)を施行した症例において検証を行なったところ、侵襲的冠動脈造影上、冠動脈硬化が非常に進展したと判定された症例において予後不良であることを示した(2016年 Circulation: cardiovascular interventions誌).動物実験であるが大動物を用いた自然発生冠動脈硬化モデルを作成しその病理像を解析中である。動脈硬化を特異的に認識するプローベ作成検討であるが、現時点での化学構造では蛍光標識体の動脈硬化に対する集積を認めないことから別途検証が必要な状況にある。
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すべて 雑誌論文 (9件) (うち査読あり 8件、 オープンアクセス 5件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (8件) (うち国際学会 4件) 備考 (1件)
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