研究課題
ミッドカインは胎生期に中胚葉で発現する増殖因子であるが、腫瘍細胞、障害を受けた臓器などからの発現が亢進している事が明らかとなって以降、出生後の生体内でも血管新生や細胞増殖など様々な病態に関与していることが推測されている。そこで、慢性腎不全でのミッドカインの役割を明らかにするために腎臓部分切除モデルを作成した。腎不全の進行に従い腎臓からのミッドカインの発現が亢進し、その後心肥大が出現した。ミッドカインの心臓への作用をみるために、ミッドカインノックアウトマウスを用いて同様の実験を行ったところ、心肥大が抑制されていることが明らかとなった。このことから、腎臓由来のミッドカインが心臓に作用することで心腎連関に関与することが明らかとなった。
2: おおむね順調に進展している
腎臓のデータが蓄積しているため。
心肺連関を明らかにするために、低酸素飼育モデルを使用し検討を行う。
予定されていた予算はほぼ使用したが、4,477円とわずかに残金が生じた。
来年度に消耗品購入に使用する予定である。
すべて 2015 その他
すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (1件)
J Mol Cell Cardiol.
巻: 82 ページ: 1-12
10.1016/j.yjmcc.2015.02.018.