病的心では、心機能を改善するために各心筋細胞は仕事量を増加させる。そのため心筋細胞あたりの必要エネルギー量は増すが、病的心筋細胞ではそれを賄うだけのエネルギー創出ができない。高脂肪低炭水化物食(HFLC)は脂質代謝の再活性化によりエネルギー産生量を増加させると報告されている。本研究では心肥大モデルマウスにHFLCを与え、エネルギー産生が増加し心機能が保持できるか検討した。 HFLCにより予想に反しエネルギー産生は低下したが、心肥大は抑制され、心機能は保持された。現在そのメカニズムの解明に取り組んでいる。
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