心筋細胞において、ネクローシスとは大きく異なり、ネクロプトーシスではミトコンドリア透過性遷移(MPT)が直接的な心筋細胞死の機序として大きな役割を担っていないが、MPTとも関連するオートファジーがネクロプトーシスシグナルにより修飾され、ネクロプトーシスの一部はオートファジー抑制によるものであることが明らかとなった。また、ネクロプトーシスがオートファジーを抑制する機序として、p62-RIP1結合の増加によりp62とLC3-IIの結合が減少すること、またオートファゴソームとリソソームとの融合が阻害されることが重要であることが示唆された。
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