我々は、IL-18ノックアウトマウスに横行大動脈縮窄(TAC)による圧負荷をかけたところ、心不全が野生型マウスに比較して重症であること、心筋の脂肪酸代謝の障害、ATP産生の低下を伴っていることを明らかにした。さらに、IL-18ノックアウトマウスでは、TACによるAMPKの活性化障害が生じていることも明らかにした。そこで、IL-18にAMPKの特異的活性剤を投与して、TACをかけたところ、マウスの心筋障害が抑制されることを明らかにした。以上より、圧負荷では心臓でIL-18が産生され、脂肪酸代謝を亢進させ、圧負荷に代償していることが明らかになった。
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