心筋症・心不全発症機構の伸展刺激感受性イオンチャネル機能解析からの解明

2016 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 26461139
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 循環器内科学
• 研究機関: 国立研究開発法人国立循環器病研究センター
• 研究代表者: 岩田 裕子 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 研究所, 室長 (80171908)
• 研究期間 (年度): 2014-04-01 – 2017-03-31
• キーワード: 心筋症 / 筋ジストロフィー / 癌悪液質 / 筋変性

研究成果の概要

筋ジストロフィー（筋ジス）・心筋症における筋細胞内は恒常的にCa2+濃度が上昇した状態にあり、その要因として伸展刺激感受性イオンチャネル（TRPV2）を介するCa2+流入が重要であることが明らかになってきた。 正常または筋ジス・心筋症動物を用いたTRPV2阻害の安全性と病態治療効果を調べたところ、TRPV2阻害により正常動物では毒性が認められず、TRPV2を標的とした筋ジス・心筋症治療の有効性が確認できた。
一方、癌悪液質筋委縮の筋変性にはTRPV2、Ca2+異常の関与は少ないことが判明した。

自由記述の分野

細胞生理　分子薬理