研究課題
これまでHic-5の発現や機能抑制ツールとしてsiRNA、shRNAのみが用いられてきた。前年度、Hic-5アミノ酸一次配列や結合因子を利用して、分子内高次構造を阻害するペプチド設計を行った。本年度はHic-5阻害ペプチドとして、候補配列8種類を用いて各種assay にて阻害効果を検討した。その結果、Hic-5欠損細胞ではリン酸化が抑制されることが報告されているシグナル伝達分子において、同様にそのリン酸化を抑制できるHic-5阻害ペプチド配列が同定できた。また複数のペプチド配列を混合して用いるとさらに効率よくHic-5機能阻害作用がみられることから、現在さらなる詳細な解析を行っている。
2: おおむね順調に進展している
前年度設計したHic-5阻害ペプチド候補配列の中から実際に有望な配列が同定できた。
同定したHic-5機能阻害ペプチドの効果をさらなる細胞生物学的検討により確定し、それらペプチドを用いて動物実験を行う。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)
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