肺疾患合併肺高血圧症(R-PH)における肺血管と心臓(特に右心系)の形態・機能解析を行った。病理学的検索では、肺血管のリモデリングと同時に肺血管拡張薬の標的蛋白質の局在を証明し、将来的な肺血管拡張療法の適応に係る重要な知見と考えられた。臨床研究では、肺血管拡張薬がR-PH症例の肺血管抵抗低下に加え右心系指標も改善することを英文誌に発表した。そのほか、血液検査にてインスリン濃度、インスリン抵抗性指標およびマイオカインの上昇を見出し、さらに右心系指標として注目される右室収縮能、右室・肺動脈カップリングの障害を確認した。また肺高血圧症における胸部CT指標の有用性も検証、発表した。
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