非小細胞肺癌に比べて小細胞肺癌で有意にxCT発現量は低かった。細胞実験で薬剤感受性試験を行い小細胞肺癌で有意に細胞増殖能が低下した。小細胞肺癌ではxCT発現量に関わらず細胞増殖能低下が見られた。しかし、非小細胞肺癌細胞株ではxCT高発現で薬剤感受性は低かった。これらの結果から、小細胞肺癌ではxCT発現は低い傾向があり、薬剤抵抗性にはあまり関与しない可能性がある。非小細胞肺癌はxCT発現は高く、薬剤抵抗性となることがわかった。肺癌切除例に対して腫瘍組織110例のxCT発現量を測定した。xCT高発現症例は、xCT低発現量症例に比べて有意に予後不良であった。
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