研究実績の概要 |
成体幹細胞に発現しているマーカー(今回Bmi1, c-kit, lgr5, lgr6について検討した)の各種プロモーター下にCre-ERT2を発現する遺伝子改変マウスとCreのDNA recombinase活性により蛍光蛋白質を発現するレポーターマウス(Rosa26-rainbowなど)を掛け合わせ、Tamoxifenを腹腔内投与することでCre-ERT2を活性化させ幹細胞をin vivoにて標識し、幹細胞およびその子孫である分化細胞の追跡を行った。Bmi1, c-kitについては放射線による肺障害モデルにおいて、I型肺胞上皮およびII型肺胞上皮の両方が再生されることがわかり、これらは肺胞領域の幹前駆細胞であることがわかった。 さらにBmi1-CreERT2/Loxp-STOP-Loxp(LSL) KrasG12D, c-kit-CreERT2/LSL Kras G12Dを作製することにより幹細胞マーカーを発現する細胞にtamoxifen(TM)誘導によりKras変異を発現させた。また同時に上記のマルチカラーモザイクマウス(Rainbowマウス)を同時に用いて腫瘍が1つの幹細胞からclonalに増殖していることを確認した。
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