研究課題/領域番号 |
26461176
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
岡崎 達馬 東北大学, 大学病院, 講師 (40396479)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | リンパ管新生 / 血管新生 / 腫瘍免疫 |
研究実績の概要 |
腫瘍モデルとしてマウス乳癌細胞の 4T1 細胞を用いて抗リンパ管新生療法と抗血管新生療法及び抗腫瘍免疫療法を併用した。抗腫瘍免疫療法としては抗 Death Receptor-5 抗体を用いてDeath Receptor-5 を発現しているがん細胞へ細胞死を誘導した。抗リンパ管新生療法及び抗血管新生療法としてはリンパ管新生作用をもつ vascular endothelial growth factor receptor-3と血管新生作用を持つ vascular endothelial growth factor receptor-2 等を同時に阻害する sunitinib を用いた。腫瘍細胞をマウスの足裏に皮下注し2週間後に所属リンパ節の膝下リンパ節と共に解析した。所属リンパ節でのdendritic cell (DC) や T 細胞の活性化をフローサイトメトリーで評価した。DC の活性化をCD80 やCD86の発現強度で見たところ Sunitinib 処置群で増強していた。またSunitinib 処置群で免疫抑制系のCD4 陽性 Foxp3 陽性 T 細胞の数が減少し腫瘍攻撃系のCD4 陽性 Foxp3 陰性 T 細胞の数が増加していた。腫瘍の血管の正常化をhypoxyprobe を用いて低酸素の改善で評価したところコントロールに比べ Sunitinib 処置でより正常化し抗 Death Receptor-5 抗体処置で悪化していた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
腫瘍の解析が順調に進行しリンパ節での解析も進行しているため。
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今後の研究の推進方策 |
今後はリンパ管の正常化をリンパ管が輸送する、と言われるヒアルロン酸の腫瘍内濃度を免疫染色で定量化し確認する。腫瘍の縮小効果を肺がん細胞でも確認する。
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次年度使用額が生じた理由 |
免疫染色に使用する抗体を購入する予定だったが7万円の見積もりだったため翌年に購入する予定とした
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次年度使用額の使用計画 |
免疫染色に使用する抗体を購入する予定。
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