研究課題/領域番号 |
26461200
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
高橋 史行 順天堂大学, 医学部, 准教授 (70327823)
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研究分担者 |
高橋 和久 順天堂大学, 医学部, 教授 (80245711)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 特発性肺線維症 / 上皮間葉転換 |
研究実績の概要 |
特発性肺線維症(Idiopathic pulmonary fibrosis; IPF)は、肺において高度に線維化が進行し、確立した有効な治療法が無い原因不明の難治性疾患である。近年、IPFにおける肺線維化の機序に上皮間葉転換 (Epithelial mesenchymal transition; EMT)の重要性が示唆されているが、いまだにEMTを標的とした有効なIPF治療法の開発・臨床応用には至っていない。我々は、In vitroで肺胞上皮細胞にEMTを誘導するcell-based assayシステムを確立し、EMT阻害作用を有する薬剤スクリーニングの結果、現在までに約3000種類以上の既存薬や新規化合物の中から11種類の候補薬剤を同定した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
In vitroで肺胞上皮細胞にEMTを誘導するcell-based assayシステムを確立し、EMT阻害作用を有する薬剤スクリーニングの結果、現在までに約3000種類以上の既存薬や新規化合物の中から11種類の候補薬剤を同定している。
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今後の研究の推進方策 |
新規IPF治療の薬剤スクリーニングを更に増やすと同時に、現在までに同定された候補薬剤のEMT阻害作用の薬理学的機序や標的因子を詳細に解析する。またブレオマイシン肺線維症モデルマウスを用いてIn vivo実験動物モデルによる生体内循環系を通じた薬効評価も行い、IPFに対して治療効果が期待される新規薬剤を同定・評価する。候補薬剤Aは中でも大変有望であり、In vitroおよびIn vivoでの解析を進めてゆく。
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次年度使用額が生じた理由 |
In vivo動物実験などに当初の予定よりも時間がかかったため、これらの実験を次年度に予定した。
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次年度使用額の使用計画 |
引き続き、マウス実験やIn vitroの実験を継続してゆく。
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