CKD における心腎連関を反映する新規バイオマーカーを探索した。CKD動物モデル組織検体からメタボローム解析法により線維化などの心病変を反映する候補物質を同定。大動脈縮窄モデルなど複数のモデルで血清中にこの候補物質が上昇することを同定した。また候補物質の代謝経路を解析するために線維芽細胞において刺激実験をおこない、候補物質の動態を検討した。さらに候補物質を、当院にて腹膜透析施行中の患者血清で測定。心エコー検査における心肥大所見と有意に相関(P=0.001, R2=0.25)することを確認した。 以上の実験を通して心線維化を早期から同定し、その進行を反映するバイオマーカーを同定できた。
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