研究課題
本研究は腎疾患における腎病理変化を推測・事前予測する診断ツールの開発を目的としている。主なターゲットは近年、注目を集めているmicroRNAやエクソソームであり、本年の研究では昨年に続き、腎疾患患者、特にIgA腎症、ループス腎炎についてmiR26aの腎生検組織での発現、尿中発現について検討を行っている。microRNAやエクソソームの抽出方法についても最適化を進めており、前年度まで手法からさらに簡便な手法の開発を行っている。本研究で得られた結果が結果診断マーカとして有用性であるかに関して、新規の患者群で再度検討する。
2: おおむね順調に進展している
計画していた対象患者から回収した検体に対して目的のエクソソームやmicroRNAの解析を進行している。現在データ解析中であり、他疾患に対しても手法の一般化を目指して研究中である。
現在得られているデータをもとにターゲットmicroRANの病態・病理変化に対する影響・起序について病理評価、モデルマウスの作成検討を重ねていく。得られた検体をもとにさらに最適化と新規ターゲットmicroRNAの検索を継続する。
予定の実験回数を下回り、資材購入量が予定を下回ったため。初年度の実験によるデータ収集が予想より順調に進み、27年度の実験回数が少なくなったため。
28年度は得られた研究成果から、microRNA、エクソソームの診断マーカとしての有用性を学会発表するために使用する予定である。
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Clin Exp Nephrol
巻: 20 ページ: 235-43
10.1007/s10157-015-1156-5