研究課題
申請者は、米国国立衛生研究所(NIH)で慢性腎臓病(CKD)や急性腎障害(AKI)のバイオマーカーを研究してきた。申請者は尿中エクソソーム内microRNA(miRNA)の最適な抽出法を世界に先駆けて開発した。従来の腎臓病バイオマーカーは、病態形成後の状態を反映するのみであった。しかし、本研究では新規クラスRNAであるmiRNAと、miRNAを安定状態で輸送する担体であるエクソソームを活用することで、病態形成以前にCKDやAKIの発症を予測することができ、腎病理組織診断をも可能とする次世代診断法を確立する。また、miRNAのsiRNAとエクソソーム細胞間輸送系を応用したまったく新規の腎臓病治療法を開発する。
3: やや遅れている
バイオマーカー候補として数種類のmicroRNAを抽出しており、機能解析を行っている。
機序を確定後に相補的な人工的 miRNA(antagomiR)による効果を検討する。
microRNAの機能解析に時間がかかっており、antiagomiR作成を準備中である。
antiagomiR作成と機能解析のため使用する予定としている。
すべて 2017
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Scientific Reports
巻: 7 ページ: 40340
10.1038/srep40340