Calciprotein particle (CPP)はヒト血管平滑筋細胞(SMC)のオートファジーを効率よく誘導した。Atg7をノックダウンしたSMCでは、高リン濃度やCPPによる石灰化が軽減していた。その機序の一つとして、骨芽細胞様の形質転換に関与する遺伝子の発現を調べたが、コントロールとノックダウンで変化はなかった。またマウス大動脈を剖出し、ex vivoで培養した際に高リン濃度にすると、中膜の石灰化が誘導できた一方、CPPでは高率に外膜の石灰化が生じ、中膜の石灰化は起きなかった。現在平滑筋細胞特異的にAtg7を欠損したマウスを用いて、大動脈のex vivo培養を開始した。
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