研究課題/領域番号 |
26461264
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
池田 将樹 群馬大学, 医学部附属病院, 講師 (50222899)
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研究分担者 |
池田 佳生 群馬大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00282400)
山口 晴保 群馬大学, 保健学研究科, 教授 (00158114)
牧岡 幸樹 群馬大学, 医学部附属病院, 助教 (10420176)
対馬 義人 群馬大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20375546)
藤田 行雄 群馬大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (70420172)
山崎 恒夫 群馬大学, 保健学研究科, 教授 (80200658)
古田 夏海 群馬大学, 医学部附属病院, 助教 (80625583)
平柳 公利 群馬大学, 医学部附属病院, 助教 (20701395)
長嶺 俊 群馬大学, 医学部附属病院, 助教 (20719918)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | アルツハイマー病 / βアミロイド / タウ / PiB-PET / 原発性進行性失語症 / 後部脳萎縮症 |
研究実績の概要 |
原発性進行性失語症(primary progressive aphasia: PPA)の言語機能、認知機能を評価し、アルツハイマー病(AD)とPPAのPiB-PETおよび脳脊髄液(CSF)について検討した。PPAのうち、logopenic progressive aphasia(lvPPA)はnon-fluent/agrammatical variant PPA(naPPA)、semantic variant PPA(svPPA)と異なり、PiB-PETにて大脳皮質に広範なPiB集積を認め、βアミロイドの蓄積が示唆された。一方、naPPA、svPPAではPiB-PETでは陰性であった。CSF蛋白解析では、lvPPAはAβ1-42低値、ptau-181高値のデータが得られたが、naPPA、svPPAでは変化がみられなかった。これらの結果から、lvPPAの発症機序としてADと同様のAβアミロイドーシスが病態として考えられた。 これらの所見については英文誌Amyloidに掲載された(Ikeda M et al. Amyloid 21:238-45, 2014)。視覚的認知機能障害を呈するposterior cortical atrophy(PCA:後部脳萎縮症)についての神経心理学的検討、PiB-PETによるβアミロイド集積,CSFにおけるAβアミロイド(1-42)、ヒト総タウ、リン酸化タウ(ptau-181)の測定を行い、PCAにおいてもAD、PPA同様にPiB-PET陽性、Aβ1-42低値、ptau-181高値のデータが得られた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
上記項目についての結果は得られているので、現在、雑誌投稿準備中である。
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今後の研究の推進方策 |
上記項目について、さらに計画内容を遂行していく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究は計画通りだったが、ELISAキットの費用を計画より抑えることができ、物品購入において予算を下回ったため、次年度の使用額が発生した。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度の配分金額と合わせ、研究計画に沿って、物品購入、旅費に研究費を充てて行く予定である。
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