アルツハイマー病(AD)は認知症の主因である。近年、ADは「3型糖尿病」と言われている。私たちは以前、神経細胞内のアミロイドβ(Aβ)の分解促進薬としてアポモルフィン(APO)を同定した。APOはインスリン抵抗性を改善させる。本研究では、3xTg-ADマウスにstreptozotocin (STZ)注射で1型糖尿病、また高フルクトース食(HFuD)で2型糖尿病を誘導した。HFuD群よりもSTZ群で認知障害悪化や毒性ターンAβ42の増加があきらかであった。さらに、毒性ターンAβ42は神経細胞内でタウ蛋白オリゴマーと共凝集していた。今後、糖尿病+ADマウスにおいて新規のAD治療法開発を進めていく。
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