虚血脳での微小循環障害におけるアンギオテンシンの役割を検討した。 1型アンギオテンシンII受容体(AT1)欠損マウスと野生型マウスを用い、虚血再灌流後の脳表血管での白血球や血小板のadhesionやrollingを観察したところ、AT1欠損マウスは野生型マウスより少数のadhesionやrollingしか生じていないことが判明した。次に2型アンギオテンシンII受容体(AT2)欠損マウスと野生型マウスで同様の比較をしたところ、AT2欠損マウスではより多くのadhesionやrollingが観察された。 AT1経路阻害とAT2刺激が脳梗塞の予後を改善させるという知見と合致する結果と考えられた。
|