Keap1/Nrf2システムと脳梗塞の関係を検討するため、Nrf2システムに影響を与えうる物質であるdimethyl fumarate(DMF)、D-serineのマウス脳梗塞体積への影響を検討した。脳虚血再灌流モデルにおいて、マウスにDMFを再灌流10分後から朝・夕1日2回を4日間胃管から投与したところ、灌流後96時間、168時間共にDMF群において有意な梗塞体積の縮小を認めた。また、D-serine合成酵素であるserine racemase(SRR)ノックアウトマウスでは、脳虚血再灌流モデルにおける再灌流24時間後の梗塞体積が有意に縮小していた。
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