研究課題/領域番号 |
26461282
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
馬原 孝彦 東京医科大学, 医学部, 准教授 (70266477)
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研究分担者 |
秋元 治朗 東京医科大学, 医学部, 教授 (10212440)
羽生 春夫 東京医科大学, 医学部, 教授 (10228520)
清水 聰一郎 東京医科大学, 医学部, 講師 (10385031)
宮澤 啓介 東京医科大学, 医学部, 主任教授 (50209897)
橋本 孝朗 東京医科大学, 医学部, 講師 (60266517)
赫 寛雄 東京医科大学, 医学部, 准教授 (70307338)
織田 順 東京医科大学, 医学部, 准教授 (60459500)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 神経細胞死 / 14-3-3蛋白 / リン酸化TDP43 / HMGB1 / オートファジ- / Beclin1 / 筋萎縮性側索硬化症 |
研究実績の概要 |
神経細胞死と14-3-3蛋白の関連として、筋萎縮性側索硬化症の脊髄前角細胞での14-3-3白eta isoform発現をヒト剖検脳で確認した。そして、筋萎縮性側索硬化症の脊髄前角細胞死に重要と考えられているリン酸化TDP43とeta isoformの共局在も確認した。そして リン酸化TDP-43が核より細胞質に移行し前角神経細胞死に関与する課程に14-3-3蛋白eta isoformが重要な働きをになう可能性を考察した。Brain Researchに掲載された。 脳梗塞急性期の虚血コア周辺の神経細胞でのHMGB1の細胞質での局在を確認した。現在抗HMGB1中和抗体による脳梗塞治療の可能性がアニマルモデルの結果より指摘されている。われわれの結果は、虚血コア周辺の神経細胞の生存補助としての、この新規脳梗塞治療法のヒトでの研究に対して橋渡し研究として寄与できる。論文投稿し、査読に対しての修正後論文を再投稿中。 オートファジ-関連物質であるBeclin1の頸動脈硬化病変での発現を確認に、マクロファ-ジと形質転化した血管平滑筋細胞に局在していることを確認した。さらにBeclin1と14-3-3蛋白、およびBeclin1とHMGB1蛋白の同部位での局在が確認できた。現在は論文作成中。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
論文14-3-3 eta isoform colocalizes TDP-43 on the coarse granules in the anterior horn cells of patients with sporadic amyotrophic lateral sclerosis.をBrain Researchに投稿したが、査読者より追加研究の指示があり、その追加研究に予定外のエフォ-トを必要とし、研究全体の進行が遅延した。最終的にBrain Research受理された。 脳血管障害におけるHMGB1の局在様式の論文を作成し投稿したが、動物実験での結果と異なる点も多く、それが今回の成果と考え強調したが、査読者より強い反発があり、追加研究と論文修正に予定外のエフォ-トを必要とし、研究全体の進行が遅延した。現在は最終原稿を投稿中。
HMGB1のELISA測定において検量線の策定で再検討が必要となり、測定が予定期間内に終了しなかったが、ただし現在は問題は解決しており、全サンプルの解析がほぼ終了した。現在は結果の解析中。 血管内治療症例が予定より少なく、治療血管内血液サンプル採取の確保が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
アルツハイマ-病、レビ-小体型認知症、パ-キンソン病例のELAISA法による血中HMGB1濃度測定を完全終了させ、速やかに解析を行い、論文を作成する。 オートファジ-関連物質であるBeclin1の頸動脈硬化病変での発現を確認に、マクロファ-ジと形質転化した血管平滑筋細胞に局在していることを確認した。さらにBeclin1と14-3-3蛋白、およびBeclin1とHMGB1蛋白の同部位での局在が確認できた。現在は論文作成中。 投稿後には査読者よりの修正等があった場合は速やかに対応する。 血管内治療症例が予定より少なく、治療血管内血液サンプル採取の確保を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
HMGB1のELISA測定において検量線の策定で再検討が必要となり、測定が予定期間内に終了していない。よって測定機材費用少なかった。ただし現在は問題は解決している。 血管内治療症例が予定より少なく、治療血管内血液サンプル採取の確保が遅れており、その測定費用が少なかった。
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次年度使用額の使用計画 |
論文作成が重なっており、その費用が必要。免疫組織化学を手法とした研究成果が著しく、この方面に研究の完成に重点をおく予定であり、抗体購入等に追加使用予定。HMGB1のELISA測定測定機材費として追加使用予定。血管内治療症例の治療血管内血液サンプル測定費用として継続使用予定。2017年9月に国際学会にて研究成果発表予定であり、使用予定。
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