本研究の最終目標は、アセチルコリン受容体(AChR)抗体陽性重症筋無力症(MG)患者の治療法で、AChRの主要免疫原性領域(MIR)を標的とした免疫グロブリン療法を開発することである。本研究では、我々は、動物実験でその実用性を検討した。ヒトとラットの共通のMIRに対するmAb35モノクロナル抗体の補体結合部位を取り除いた保護抗体を作製し、その抗体による疾患移送を予防できるかをin vivo動物実験で検討した。残念ながら、今回の研究では、補体による破壊を生じさせないmAb35変異体抗体を作成することが出来なかった。今後も、我々は、補体活性を起こさせないMIR抗体を検討して行きたい。
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