パーキンソン病進行期患者に施行される視床下核脳深部刺激療法は運動症状を劇的に改善させるが、下部尿路障害を中心とした非運動症状への効果・作用機序は不明である。我々はパーキンソン病モデルラットを用いて視床下核脳深部刺激療法の高位排尿中枢への作用機序を神経活動・神経伝達物質測定により検討した。視床下核脳深部刺激療法により高位排尿中枢である前頭前野の神経活動が変化すること、またカテコラミンを中心とした神経伝達物質も変化すること、更に正常モデルとパーキンソン病モデルで視床下核脳深部刺激療法に対する神経活動・神経伝達物質の挙動が異なる可能性があることがわかった。
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