脳梗塞急性期の血栓溶解療法は全体の10%しか対象にならず、神経保護や血管再生を標的とした根本的治療法が急務である。我々は新規培養法による血管再生能に優れた血管内皮前駆細胞を含有する単核球群(Quality and quantity mononuclear cells: QQ-MNCs)をマウス中大脳動脈永久閉塞モデルに局所動注し、血管再生・梗塞巣縮小効果を評価した。中大脳動脈閉塞後翌日にQQ-MNCsを動注するとコントロールと比較して梗塞後7日目、21日目ともに梗塞巣の減少を認めた。さらに、IL10やVEGFなどの抗炎症作用を伴う血管再生因子の増加を認めた。
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