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2014 年度 実施状況報告書

レヴィ小体病における脳機能の代償とアミロイド分布の関連に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 26461321
研究機関日本医科大学

研究代表者

三品 雅洋  日本医科大学, 医学部, 准教授 (70322518)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワードAβ / レヴィ小体型認知症 / パーキンソン病 / アルツハイマー病 / PET / 純粋自律神経不全症
研究実績の概要

本研究は、レヴィ小体病の各病型でアミロイドの脳内分布を明らかにし、ブドウ糖代謝・ドパミン系画像による脳機能の変化との関連を調査することが目的である。そのため、
1)11C-PiB PET・18F-FDG PET・11C-CFT PET・11C-raclopride PETなどを用いて、それぞれの集積分布パターンを評価する手法(関心領域設置法・統計画像法など)を最適化する。
2)1)の手法を用いて、健常者・レヴィ小体病であるパーキンソン病・レヴィ小体型認知症普通型・レヴィ小体型認知症純粋型・純粋自律神経不全症において、それぞれの放射性薬剤集積の分布パターンを見いだす。アルツハイマー病患者においては、11C-PiB PETと18F-FDG PETを実施し、アルツハイマー病とレヴィ小体病各病型との違いを明らかにする。
3)11C-PiB PETで画像化するアミロイドβタンパクの集積パターンと、他のPETによる脳機能画像・被験者の症候との関連を見いだし、アミロイドβタンパクと脳機能・代償機能の関連を見いだす。
これまで頭部MRI SPGR、11C-PiB PET、18F-FDG PETを実施し、かつ本研究のプロトコルに合致した健常者26例、アルツハイマー病33例、レヴィ小体型認知症普通型4例、 レヴィ小体型認知症純粋型3例、純粋自律神経不全症5例、パーキンソン病3例のデータを得た。申請した医用画像解析ソフトウェアPMOD 3.6を用い、部分容積補正およびAutomated Anatomical Labelingを用いた自動設置関心領域法により、脳内の集積を算出した。そのデータの一部を第54回日本核医学会学術総会で報告し、他施設の研究者と議論した。今後SPM 12上のDiffeomorphic Anatomical Registration using Exponentiated Lie algebra(DARTEL)法を用いた空間的標準化法の応用を試みる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

症例の蓄積は予定通り進んでいる。今回は処理すべき画像が大量であるため時間と労力を要するため、今後は画像解析の手法を工夫する

今後の研究の推進方策

当初の計画通り本年度で検査データを蓄積を終了、次々年度までにはデータ解析法を確立するとともに統計解析も完了し、成果を論文化する。

次年度使用額が生じた理由

医用画像解析ソフトウェアPMODが申請後に3.6にバージョンアップしたために、購入価格が上がり、旅費の申請ができなくなり、残金を生じた。

次年度使用額の使用計画

MATLABを購入しSPM 12上のDARTEL法を用いた解析を加えるとともに、第56回日本神経学会学術大会・The 38th Annual Meeting of the European Society of Neuroradiologyなどで成果を報告する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 神経難病診療の新たな画像検査を活かす2015

    • 著者名/発表者名
      三品雅洋
    • 雑誌名

      総合診療

      巻: 25 ページ: 215-218

  • [雑誌論文] パーキンソニズムのPET2015

    • 著者名/発表者名
      三品雅洋
    • 雑誌名

      神経内科

      巻: 82 ページ: 135-141

  • [学会発表] レヴィ小体病各臨床病型およびアルツハイマー病における脳アミロイド蓄積の局所的相違2014

    • 著者名/発表者名
      三品雅洋、石井賢二、石渡喜一、坂田宗之、豊原潤、織田圭一、木村和美
    • 学会等名
      第54回日本核医学会学術総会
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      2014-11-06 – 2014-11-08

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公開日: 2016-05-27  

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