3T3-L1細胞 に発現するT1R3ホモダイマー型甘味受容体(T1R3/T1R3)の活性化が脂肪分化を抑制するメカニズムを明らかにした。 T1R3/T1R3はGsと共役して微小管脱重合を惹起し,RhoGEF (GEF-H1)の活性化を介してRho-ROCK経路を活性化し,Akt-FoxO1のリン酸化抑制によりPPARγ とC/EBPαの発現が抑制されることが示された。また同受容体は成熟脂肪細胞において,インスリンによるGLUT4のトランスロケーションと糖取り込みを抑制することが示された。またマクロファージにおいては炎症性サイトカイン(TNF-αと IL-6)産生を促進することが示された。
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