1型糖尿病における膵β細胞破壊のメカニズムを解明する目的で以下の解析をおこなった。(1) ヒトにおいて標的臓器を決定するHLA遺伝子とnon-HLA遺伝子について解明した(J Clin Endocrinol Metab 2015、Hum Immnol 2017)。また1型糖尿病発症家系を集めて日本人特有の新規Rare variantを同定した。(2) インスリンに対する免疫寛容を誘導する転写因子Mafa遺伝子の欠損マウスモデルを作出し、膵島炎は亢進するが免疫制御性リンパ球浸潤も増加するため糖尿病発症が抑制されることを解明した(第29回糖尿病・肥満動物学会、京都、平成27年2月14日にて発表)。
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