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2016 年度 実績報告書

AKAP13を用いた骨代謝の新たな制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 26461355
研究機関千葉大学

研究代表者

小出 尚史  千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (30507223)

研究分担者 田中 知明  千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (50447299)
吉田 知彦  千葉大学, 総合安全衛生管理機構, 助教 (20422222) [辞退]
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード骨代謝 / 骨形成
研究実績の概要

AKAP13の骨特異的コンディショナルノックアウトマウスの解析を進めている。現在のところ、骨の一部にAnomalyを認めるが、その他の骨の表現型に関しては野生型と比較して変化を認めていない。
AKAP13のヘテロマウスを用いた解析では、骨粗鬆症様変化を認め、その骨形成は低下、骨芽細胞数も低下していた。一方で、破骨細胞数には有意差は認めず、骨吸収にも大きな影響は及ぼしていなかった。従って、AKAP13は骨形成に関与するものと考えられ、さらに、大腿骨のmRNA解析ではRUNX2の低下が認められ、骨形成の極早期の段階での寄与が示唆されている。
一方、in vitroの解析では、骨芽細胞分化の系でAKAP13の発現量は分化するにつれて低下することからも、ごく初期の段階において重要な役割を担っているものと推察された。今後は、骨転写因子CREを用いたマウスでの解析も並行して進める。
in vitroの系では、AKAP13のRhoシグナルの関与が知られており、実際に、骨芽細胞のRhoの高発現実験においてAKAP13のノックダウンがその骨代謝への効果を減弱ささせることが分かった。また、mutant structureを用いた検討から、ぞれぞれの機能性domainがAKAP13の骨代謝に重要な役割を担っていることが分かった。現在、骨におけるAKAP13の結合因子および、AKAP13遺伝子をノックダウンさせた際の遺伝子変化の解析を進めている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2016

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)

  • [学会発表] 筋骨格系機能制御の解明と臨床応用の新機軸 AKAPにおける骨代謝制御2016

    • 著者名/発表者名
      小出尚史, 田中 知明, 横手 幸太郎
    • 学会等名
      第34回日本骨代謝学会学術集会 あり方委員会シンポジウム 若手シンポジウム 内科系
    • 発表場所
      大阪国際会議場(大阪府大阪市)
    • 年月日
      2016-07-20 – 2016-07-23
    • 招待講演
  • [学会発表] Mice Deficient in AKAP13 Are Osteoporotic and Have Impaired Osteogenesis2016

    • 著者名/発表者名
      Hisashi Koide, Kenn Holmbeck, Julian Lui, Paul H Driggers, Akitoshi Nakayama, Tifferny Chu, Ichiro Tatsuno, Tomoaki Tanaka, Koutaro Yokote and James H. Segars
    • 学会等名
      Endocrine Society's 98th Annual Meeting and Expo
    • 発表場所
      Boston Convention and Exhibition Center,Boston,USA
    • 年月日
      2016-04-01 – 2016-04-04
    • 国際学会

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公開日: 2018-01-16  

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