研究課題
我々は、マウス胚におけるペルオキシソーム増殖因子活性化受容体PPARgammaの3つのバリアントの発生段階の選択的スプライシングバリアントの制御機構とその発現制御メカニズムを解明するため、まず、マウスにおいて、それぞれの特異的プロモーターを欠失させたノックアウト(KO)マウスを樹立した。【材料と方法】Cre/loxとFRT/FLPのsystemでtargeting constructを構築、エレクトロポレーションをした後、構築したそのベクターDNAを導入したES細胞を、薬剤(Neomycin)選択により、Neomycin耐性ES細胞を取得し、PCRによる導入遺伝子を解析し、陽性のES細胞株を区別した。ジャームライン・トランスミッションなどによりキメラマウス作成をし、KOマウスを構築し、ES細胞寄与率の高いキメラマウスと、野生型マウスと交配し、ヘテロ接合体型exonA1 floxマウス及びヘテロ接合体型exonC floxマウス、以上2系統を樹立し、それぞれの系統を当院の中央研究施設実験動物施設にて、誘導性 Cre マウス(B6;CBA-Tg(CAG-Cre)47Imegとの交配により、PPARgamma1svのプロモーター領域のエクソン(エクソンA1)及びプロモーター領域のエクソン(エクソンC)を欠失させた。【結果】野生型マウス40匹、エクソンA1のKOヘテロ型マウス70匹、エクソンA1のKOホモ型マウスは0匹で胎生致死。野生型マウス41匹、エクソンCのKOヘテロ型マウス45匹、エクソンCのKOホモ型マウスは0匹で胎生致死であった。しかしながら、エクソンA1のKOホモ型マウスは、エクソンCのKOと異なり、受精15日までは正常に成長していることが明らかとなり、発生段階の選択的スプライシングバリアントの制御機構が2系統で明らかに異なった。
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