研究課題
1)CNP/GC-B系賦活化の内軟骨性骨化による骨伸長促進作用の機序の解明:平成26年度に引き続き、骨における特異的発現を可能とする1型コラーゲンプロモーターを用いたCreトランスジェニックマウスを使用して、Cre-loxPシステムによるCNPあるいはGC-Bの骨特異的ノックアウトマウスを作製した。昨年度作製した、2型コラーゲンプロモーター-Creトランスジェニックマウスを用いた軟骨特異的ノックアウトマウスと異なり、これらのマウスでは低身長、各骨の伸長障害を認めなかった。骨密度等骨形態の変化につき、現在解析中である。2)CNP/GC-B系の骨伸長促進作用におけるCNPの代謝機構の意義の解明:C受容体ノックアウトマウスの軟骨・骨組織の解析:前年度までに供与を受けたC受容体ノックアウトマウスについて、成長曲線、各骨長の解析をおこない、既報通り内軟骨性骨化により形成される骨の過伸長を確認した。現在、このマウスに認められる骨の過伸長が、内因性CNPのクリアランス低下によるものか否か、あるいはその寄与度をin vivoにて検証するために、C受容体ノックアウトマウスをCNPノックアウトマウスと交配させてCNPかつC受容体ノックアウトマウスを作製中である。3)CNP/GC-B系と他経路・他分子との相互作用の解明:CNP/GC-Bの下流であるとされるcGKIIのノックアウトマウスを用いた胎仔器官培養において、CNP添加による伸長促進作用の消失の有無を検討したが、骨伸長促進が認められる傾向を認めた。現在さらに詳細な検討をおこなっている。
2: おおむね順調に進展している
特に進捗に問題はありません。
研究開始当初の計画を進捗させる予定です。
今年度計画が金額的に効率よく遂行されたため、約2万円の余剰が出ました。
来年度の研究費に計上し、最終的な研究計画遂行に使用する。
すべて 2015
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 謝辞記載あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)
Endocrinology
巻: 156 ページ: 2518-2529
10.1210/en.2014-1801
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