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2015 年度 実施状況報告書

骨伸長障害に対するCNP/GC-B系賦活化治療の基盤構築

研究課題

研究課題/領域番号 26461381
研究機関京都大学

研究代表者

八十田 明宏  京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (50378642)

研究分担者 中尾 一祐  京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (40599932)
藤井 寿人  京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50537347)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード内軟骨性骨化 / 骨伸長 / CNP/GC-B
研究実績の概要

1)CNP/GC-B系賦活化の内軟骨性骨化による骨伸長促進作用の機序の解明:平成26年度に引き続き、骨における特異的発現を可能とする1型コラーゲンプロモーターを用いたCreトランスジェニックマウスを使用して、Cre-loxPシステムによるCNPあるいはGC-Bの骨特異的ノックアウトマウスを作製した。昨年度作製した、2型コラーゲンプロモーター-Creトランスジェニックマウスを用いた軟骨特異的ノックアウトマウスと異なり、これらのマウスでは低身長、各骨の伸長障害を認めなかった。骨密度等骨形態の変化につき、現在解析中である。
2)CNP/GC-B系の骨伸長促進作用におけるCNPの代謝機構の意義の解明:C受容体ノックアウトマウスの軟骨・骨組織の解析:前年度までに供与を受けたC受容体ノックアウトマウスについて、成長曲線、各骨長の解析をおこない、既報通り内軟骨性骨化により形成される骨の過伸長を確認した。現在、このマウスに認められる骨の過伸長が、内因性CNPのクリアランス低下によるものか否か、あるいはその寄与度をin vivoにて検証するために、C受容体ノックアウトマウスをCNPノックアウトマウスと交配させてCNPかつC受容体ノックアウトマウスを作製中である。
3)CNP/GC-B系と他経路・他分子との相互作用の解明:CNP/GC-Bの下流であるとされるcGKIIのノックアウトマウスを用いた胎仔器官培養において、CNP添加による伸長促進作用の消失の有無を検討したが、骨伸長促進が認められる傾向を認めた。現在さらに詳細な検討をおこなっている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

特に進捗に問題はありません。

今後の研究の推進方策

研究開始当初の計画を進捗させる予定です。

次年度使用額が生じた理由

今年度計画が金額的に効率よく遂行されたため、約2万円の余剰が出ました。

次年度使用額の使用計画

来年度の研究費に計上し、最終的な研究計画遂行に使用する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2015

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 謝辞記載あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Increased bone turnover and possible accelerated fracture healing in a murine model with an increased circulating C-type natriuretic peptide2015

    • 著者名/発表者名
      Eri Kondo, Akihiro Yasoda, Toshihito Fujii, Kazumasa Nakao, Yui Yamashita, Yoriko Ueda-Sakane, Naotetsu Kanamoto, Masako Miura, Hiroshi Arai, Masashi Mukoyama, Nobuya Inagaki and Kazuwa Nakao
    • 雑誌名

      Endocrinology

      巻: 156 ページ: 2518-2529

    • DOI

      10.1210/en.2014-1801

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] The local CNP/GC-B system in the growth plate is responsible for physiological endochondral bone growth.2015

    • 著者名/発表者名
      Nakao, K., Osawa, K., Yasoda, A., Yamanaka, S., Fujii, T., Kondo, E., Koyama, N., Kanamoto, N., Miura, M., Kuwahara, K., Akiyama, H., Bessho, K., and Nakao, K..
    • 雑誌名

      Scientific Reports

      巻: 5 ページ: 1-11

    • DOI

      10.1038/srep10554

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [学会発表] Osteocrnが筋骨格系に及ぼす作用ーマウス筋芽細胞株C2C12を用いた検討ー2015

    • 著者名/発表者名
      金井有吾、八十田明宏、山下唯、植田洋平、近藤絵里、藤井寿人、稲垣暢也
    • 学会等名
      第88回日本内分泌学会学術総会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2015-04-23

URL: 

公開日: 2017-01-06  

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