研究実績の概要 |
平成28年後は主に平成27年度に得られたC2cd4a, C2cd4bトランスジェニックマウスの表現型解析を行った。 まず、導入遺伝子のコピー数が異なる2系統のC2cd4aトランスジェニックマウス(高(29-34)コピー、低(6-9)コピー 以下C2cd4a-Tg-H:n=6, C2cd4a-Tg-L:n=3)とそれぞれのlitter mate control (Ctl n=7, n=4 )の表現型解析を行った。20週令まで観察したところ、C2cd4a-Tg-Hは有意に低体重であり [C2cd4a-Tg-H 26.6±0.4 vs Ctl 28.1±1.3, p=0.02, C2cd4a-Tg-L 27.8±0.9 vs Ctl 27.6±2.2, p=0.89, (g)]、経口糖負荷試験ではC2cd4a-Tg-Hの耐糖能はCtlに比して良好であった[血糖値の曲線下面積(0,15,30,60,120分値) C2cd4a-Tg-H 31476.3±4550 vs Ctl 39016.1±5729.3, p=0.03, C2cd4a-Tg-L 29312.5±3059.7 vs Ctl 35851.9±1571.7, p=0.07]。血中インスリン値の曲線下面積(0,15,30分値)は C2cd4a-Tg-HとC2cd4a-Tg-Lで異なる傾向を示した(C2cd4a-Tg-H 57.6±2.4 vs Ctl 42.4±15.1, p=0.17, C2cd4a-Tg-L 32.5±9.7 vs Ctl 49.5±14.1, p=0.03)。C2cd4bトランスジェニックマウス2系統と (高(43-52)コピー、低(2)コピー 以下C2cd4b-Tg-H:n=3, C2cd4b-Tg-L:n=2)。litter mate control (Ctl n=3, n=4 )を25週令まで観察したが、22週令時の体重がC2cd4b-Tg-Hがコントロールに比して有意に低下していた(C2cd4b-Tg-H 27.3±0.6 vs Ctl 30±0.8, p=0.008, C2cd4b-Tg-L 27±0.8 vs Ctl 27±1.4)以外は、耐糖能を含め、TgとCtlとの差は観察されなかった。経口糖負荷試験ではTg群とコントロール群の間では差は観察されなかった
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