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2014 年度 実施状況報告書

胃粘膜恒常性維持における胃レプチンシグナルの役割

研究課題

研究課題/領域番号 26461391
研究機関独立行政法人国立国際医療研究センター

研究代表者

稲垣 匡子  独立行政法人国立国際医療研究センター, その他部局等, その他 (70363588)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード胃 / レプチン / 胃がん
研究実績の概要

高脂肪食摂食時に、血中だけでなく、胃粘膜においてもleptin産生の増加、およびリン酸化ObRb, STAT3, Aktの発現などleptin receptor signalingの亢進が見られる。それと同時に、高脂肪食摂食後経時的に、胃粘膜のhyperplasia, dysplasiaが認められ、腸上皮化生を示した。これらの結果から、胃leptinが胃上皮細胞の分化・増殖・極性に影響を及ぼすと考えられることから、これらの現象に関する遺伝子及びタンパク発現を調べた。parietal cellのマーカーであるH+K+ ATPaseや胃上皮細胞分化マーカーのbirx1, sox2の発現低下、 muc2やtrefoil factor 3などの腸上皮粘液関連遺伝子の発現が上昇し、occludin, E-cadherinの発現低下が認められた。胃粘膜上皮の発生、分化および癌化のマーカーの遺伝子発現を調べている。消化管上皮特異的ObR conditional knockoutは高脂肪食摂食後もWTマウスで認められるような顕著な過形成は認められなかった。その他の解析は、研究室立ち上げでマウスの移動があり、消化管上皮特異的SOCS3 及びObR conditional knockout マウスの繁殖を再開したところであり、。初代胃上皮細胞培養法について、growth factorやmatrigelを用いた三次元培養法の確立を目指し、条件検討を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

高脂肪食摂取時の胃粘膜の変化を組織学的、生化学的に調べた。

今後の研究の推進方策

in vivoに加え、in vitroにおいて胃レプチンシグナルの胃上皮細胞の分化に及ぼす影響を調べる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] SOCS, inflammation and metabolism2014

    • 著者名/発表者名
      Kyoko Inagaki-Ohara and Akihiko Yoshimura
    • 雑誌名

      Journal of Molecular Biochemistry

      巻: 3 ページ: 85-96

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [学会発表] High-fat diet induces precancerous gastric lesions mediated through leptin receptor signaling pathways in mice2015

    • 著者名/発表者名
      Kyoko Inagaki-Ohara, Shiki Okamoto, Yasuhiko Minokoshi
    • 学会等名
      Keystone Symposia Conference
    • 発表場所
      Canada
    • 年月日
      2015-01-15

URL: 

公開日: 2016-05-27  

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