研究課題
偽性副甲状腺機能低下症(PHP)の病因は近年明らかにされつつあり、PHPIb型においてはエピゲノム変化が重要であることが明らかになりつつある。欧米においては症例を一定数集積しての報告があるが、希少疾患故に本邦での解析が遅れていたが、本研究によって本邦の本症患者の集積が進み、本邦のPHP患者の約8%の患者の解析に成功した。原因遺伝子であるGNASおよびその上流域を含めたGNAS complexのgenomic, epigenomicな解析を行うことで分子遺伝学的に本症を再分類できると思われる。現在集積した症例からgenomic DNAを抽出しbankingを行った。またGNAS領域の塩基配列の決定、GNAS complexのゲノムコピー数解析および、メチル化状態の解析をMS-MLPA法、MS-PCR法にて解析を行い各臨床病型のPHPとgeotype, epigenotypeとの比較検討をおこなった。
2: おおむね順調に進展している
研究の第一歩である症例の集積は順調に進んでいる。塩基配列決定のための設計したプライマー等もPCR実験、シークエンス解析に問題なく使用できており、MS-MLPA解析も問題なく解析できており順調に進捗している。MS-MLPA解析の新たな解析ツールであるCoffalyserの使用も順次慣れてきている。
集積症例は一段落したようなので今後は集積された症例の詳細な解析を実施する。
研究が順調進捗し、基礎検討に要する費用が想定よりも少なく、また使用するキット数も再解析の数が少なく想定より少ない研究費で研究が行えた。
最新の研究手法等にも取り組むために使用する予定。また更に検体数が増えた場合に備える。
すべて 2015 2014
すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (2件)
AACE Clinical Case Reports
巻: 未定 ページ: 未定
巻: 1(No.1) ページ: e1-e4
10.4158/EP13424.CR
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DN/JST.JSTAGE/internalmedicine/53.0459 [pii]