M-CSFはマクロファージ(MF)の分化・生存、抗炎症性2型MFを誘導する。一方最近、別のサイトカインIL-32もMF分化を誘導する事が示唆された。本研究ではM-CSFがIL-32の作用に正・負の両面を有する事を発見した。両者共MF生存を支持、組合せで相加が見られたが、HIV-1複製では反対の作用(M-CSFで増強・IL-32で阻害)が見られ、IL-32のHIV-1阻害はM-CSFで中和された。この拮抗はIL-32誘導M1表現型ではないが興味深い事にIL-32誘導M2表現型はM-CSFでむしろ増強された。これら発見はMFでのHIV-1制御、MF生存やM1/M2比の制御機構解明の上で重要である。
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