血小板の産生機序は不明点が多い。本研究は、脂肪幹細胞から分化し、自らトロンボポエチンを分泌・消費しながら高率に巨核球分化に向かうプレ巨核球前駆細胞の同定を目的とした。候補解析を基にFACSで得たCD71の発現の有無の細胞を巨核球分化誘導培地で培養した。その巨核球産生量はCD71陰性脂肪幹細胞に比し、約6倍の産生を認めた。single cellの遺伝子解析結果との抱き合わせ解析によりc-MPLに着目した検討を行った結果、c-MPL陽性脂肪幹細胞では高い頻度の巨核球産生・血小板産生を認めた。本研究は、CD71/c-MPL陽性脂肪幹細胞は高率に巨核球に分化する細胞であることを示した。 。
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