研究課題/領域番号 |
26461414
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
高橋 直人 秋田大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80344753)
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研究分担者 |
三浦 昌朋 秋田大学, 医学部, 教授 (30265194)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 血中濃度 / 治療効果 / T/Nk細胞プロファイリング / 薬物輸送蛋白 / SNP / BIM |
研究実績の概要 |
多発性骨髄腫に対するIMiDsの臨床試験のプライマリーエンドポイントを解析し、エントリーされた30例の治療効果と副作用を明らかにした。全例の薬物濃度を測定し、薬物トランスポーターのSNPを解析した。経過中の末梢血T/NK細胞を保存し、アップデートしたT/NK細胞のプロファイリングパネルで解析した。BIMのcommon deletionを検討した。一部の症例で細胞内濃度を測定し血液濃度との関係を確認した。cell lineまたは正常T細胞を用いて薬物トランスポーターの活性の阻害やSNPによる活性の違いにより細胞内濃度の変化を検討した。細胞内濃度と治療効果との相関を検討中である。IMiDsの作用機序に関わる細胞内蛋白やアポトーシスに関わる蛋白の発現を検討した。治療効果とIMiDsで誘導された免疫学効果との関連について検討中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
T/NK細胞の表面マーカーのパネルを最新の情報にてアップデートして、臨床検体の解析を急いだため昨年の遅れを取り戻すことができた。さらに研究計画以上の進展としては、細胞内濃度測定の方法の開発を行い、一部の症例で応用可能であった。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度にむけて、現在まで解析した、臨床研究における評価項目と、臨床検体を用いた、薬物濃度、薬物トランスポートターSNP、BIM common deletion、細胞内濃度、IMiDsに関わる細胞内蛋白、アポトーシスに関わる蛋白発現など関係を検討してしっかりと研究を総括する。
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