ダサチニブ治療を受けている慢性骨髄性白血病およびフィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病の患者の末梢血でメモリー様NK細胞が増加していることを見出し,リンパ球増加の要因としてサイトメガロウイルス再活性化が重要な役割を果たしていることを明らかにした。さらにこれらの患者ではPD-1陽性のCD56陰性NK細胞サブセットが増加しており,これらの細胞の細胞傷害活性が抗PD-1抗体ニボルマブにより増強することを示した。マウス大腸癌細胞株CT26を用いた腫瘍モデルにおいては,ダサチニブと抗PD-L1抗体の併用による相乗効果は認められなかった。
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