研究課題
成人T細胞白血病の制御へ向けたHTLV-1プロウイルス解析を継続して行った。プロウイルスの宿主ゲノムへの組み込み部位解析系をセットアップした。 HTLV-1感染クローンの特定とクローン増殖の定量が可能になった。今後は解析検体数を増やし、経時的なサンプルの検体解析を進める予定。臨床症例の集積も順調に進んでいる。現在50症例を超える検体が保存された。HTLVーⅠのプロウイルスのエピゲノム解析に関して、インスレータータンパクであるCTCFがHTLV-1のゲノムに直接結合し、ウイルスの転写制御、宿主遺伝子の転写制御にも影響を与える事を報告した。(Satou et al, PNAS in press)さらに、DNAプローブを用いたプロウイルスDNA配列の濃縮法を確立し、高感度かつ効率的にプロウイルス解析を行うことが可能となった。(論文投稿中)
1: 当初の計画以上に進展している
実験系のセットアップが予定以上にスムースに進んだ。臨床検体の集積も、予定数を上回るペースで順調に進んだ。研究成果の発表も、国内、国際学会、論文と積極的に行った。
ウイルス組み込み部位に関してはデータ解析を改良する。症例集積を進める。さらに高精細なプロウイルス解析を進める。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 2件、 査読あり 2件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (13件) (うち国際学会 5件)
PNAS
巻: in press ページ: in press
10.1073/pnas.1423199113
J. Immunol.
巻: 195 ページ: 4341-50
10.4049/jimmunol.1500955