本研究は、HLA領域のSNPデータを用いて日本人の主なHLAハプロタイプの構造を解明した。また、非血縁者間骨髄移植 (UR-BMT) において移植片対宿主病(GVHD)のリスクとなるHLAアリルとハプロタイプを同定した。特に患者のHLA-C*14:02が不適合となっていることが重症急性GVHDと移植後死亡の最も高いリスク因子となった。これまで日本人のUR-BMTにおいて重症GVHDのハイリスク因子と考えられてきたNK細胞受容体リガンド不適合の中で、リスクとなるのは患者のHLA-C*14:02が不適合の場合で、UR-BMTにおける患者の不適合HLA-C*14:02は許容できないことを示した。
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