高齢化社会の進行は、関節リウマチ(RA)患者数の顕著な増加率としても現れている。このため早期治療法を確立することは喫緊の課題の一つである。早期ターゲットタンパク質、PAD4に対するマウスモノクローナル抗体(MoAb)をPAD4の構造解析を基に作成し、関節リウマチモデルマウス、D1CCマウスにおいて、関節炎治療を行い顕著な治療効果が得られた。そこでマウスMoAbを親和度で凌ぐ新たなニワトリMoAb(ヒトMoAb化が可能)を得た。本研究では「ニワトリMoAb抗体がD1CCマウス関節炎に対し治療効果を示す」ことを明らかとした。「RA早期治療法実用化」に向けた基礎データの取得およびその特許化が進んだ。
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