関節リウマチ(RA)治療の標準薬であるメトトレキサート(MTX)の効果や副作用には患者ごと、国ごとに大きく異なり、例えばわが国の平均用量は7~9 mg/週であるのに対し、米国では15 mg/週以上である。MTXは細胞内でポリグルタメート化(PGs)するが、PGs効率は副作用を合併した患者で低かった。また、PGsに重要な酵素であるfolylpolyglutamate synthaseの遺伝子多型はPGs効率に強く影響し、米国白人の方が日本人よりPGs効率が増す変異が有意に多いことが用量の民族差の原因の一部と考えられた。(掲載論文:Sci Rep. 6, 35615)
|