Ten-Eleven translocation(TET)タンパク質による能動的脱メチル化の機構の発見により、DNAメチル化ダイナミズムについての理解が急速に進んでいる。今回、我々は、TNF等の持続的な炎症性サイトカイン曝露が、TET3依存性に炎症記憶として関節リウマチ(RA)患者由来線維芽細胞様滑膜細胞(FLS)にCCL2やICAM-1などの発現を高いままで残し、パンヌス形成を促進することで関節破壊をきたしやすくしていることを、K/BxN血清誘導性関節炎を用いたin vivoの実験系、RA患者由来FLSを用いたin vitroの実験系から明らかにした。
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