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2014 年度 実施状況報告書

全エクソンシーケンスと血中PAD4測定による関節リウマチの新規バイオマーカー探索

研究課題

研究課題/領域番号 26461480
研究機関地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所)

研究代表者

杉原 毅彦  地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (00716441)

研究分担者 南木 敏宏  帝京大学, 医学部, 准教授 (00282749)
針谷 正祥  東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (20238207)
石崎 達郎  地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究部長 (30246045)
石神 昭人  地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究部長 (50270658)
田中 雅嗣  地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究部長 (60155166)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワードPAD4 / 機能的多型 / 低疾患活動性を目標とした治療 / 治療反応性予測因子 / 安全性予測因子
研究実績の概要

東京都健康長寿医療センターの高齢発症RAの前向きコホートの解析により、低疾患活動性を達成し維持することを治療目標とした治療(treat-to-target:T2T)の実施状況と有効性、MTXの使用状況、関節破壊進行の予後予測因子、有害事象の発現状況と、感染症合併に関連する因子について治療開始1年間の成績をまとめ2014年に論文化した。さらにコホートに登録されているRA患者109名から末梢血を採取しDNA抽出と血漿中のPAD4、抗PAD4抗体、末梢血抗CCP抗体の測定を同時に行った。末梢血採取時のRAの疾患活動性はsimplified disease activity index(SDAI)で評価した。今回は当院でのRA患者109名についてPAD4値と疾患活動性との関連を横断的に検討した。PAD4値とSDAIによる疾患活動性に関連は認められなかった。PAD4は末梢血好中球中に存在することとが判明し、採血後末梢血を放置して経時的にPAD4を測定すると、12時間、24時間後にPAD4が高値となった。RAでは好中球に存在するPAD4が疾患活動性に関連する可能性あり、今後検討する。また東京都健康長寿医療センターの前向きコホートの患者200名のDNA採取を今年度行った。共同研究先と合わせて300名程度集まったところで今年度HumanExome BeadChip による全エクソン領域関連解析を行い、24 万個のアミノ酸置換を伴う機能的多型を網羅的に解析する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

共同研究先での検体採取が遅れているが、H27で検体を回収できる。

今後の研究の推進方策

東京都健康長寿医療センター、東京医科歯科大学 帝京大学の関節リウマチ患者の末梢血PAD4測定、HumanExome BeadChip による網羅的解析をさらに症例数を増やして継続する。症例数が集まったところで、臨床情報と関連を検討し、治療反応性や予後予測に有用な機能的多型の同定を目指す。また、好中球中のPAD4に注目し、好中球とPAD4がRAの病態にどのような役割をもっているのか、実臨床で疾患活動性あるいは予後予測因子として有用であるか検討する。

次年度使用額が生じた理由

300-400名程度でHumanExome BeadChip による全エクソン領域関連解析を行う予定で、現在200名のDNAを回収した。HumanExome BeadChip の購入と解析費用に使用する予定であったが、現在のところ100名分購入したのみであり次年度に繰り越した。

次年度使用額の使用計画

今年度と次年度で200-300名分のHumanExome BeadChip の購入を予定している。購入費用と解析費用で全額研究費を使用する予定。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Structural and functional outcomes of a therapeutic strategy targeting low disease activity in patients with elderly-onset rheumatoid arthritis: a prospective cohort study (CRANE).2015

    • 著者名/発表者名
      Sugihara T, Ishizaki T, Hosoya T, Iga S, Yokoyama W, Hirano F, Miyasaka N, Harigai M.
    • 雑誌名

      Rheumatology (Oxford)

      巻: 54 ページ: 798-807

    • DOI

      10.1093/rheumatology/keu395

    • 査読あり / オープンアクセス

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公開日: 2016-05-27  

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