研究課題
今年度は 研究計画1に基づき、ダニ抗原(house dust mite[HDM])の反復気管内投与によりWTマウスにアレルギー性気道炎症を誘導し、肺、肺内三次リンパ組織(iBALT)、及び縦隔リンパ節におけるIregの数と局在の変化をFACSと免疫二重染色法により解析したが、Foxp3陽性CD3陰性の自然免疫細胞はほとんど検出されなかった。一方、グループ3自然リンパ球(ILC3)を先天的に欠失するT-bet欠損マウスにプロテアーゼの一種であるパパインや炎症性サイトカインIL-33を点鼻し自然型アレルギーを誘導すると、野生型に比して好酸球性気道炎症が有意に増悪することを見出した。また、研究計画4に基づき、ヒト末梢血PBMCにおけるFoxp3陽性CD3陰性の割合をフローサイトメトリーにより解析したが、健常人において同細胞群はほとんど同定できなかった。
2: おおむね順調に進展している
ヒト喘息症例のPBMCにおけるFoxp3陽性CD3陰性自然免疫細胞の解析をするための症例登録が困難になり進捗がやや遅延している。
ヒト喘息症例のPBMCにおけるFoxp3陽性CD3陰性自然免疫細胞の割合の解析とともに、T-bet欠損マウスにおける自然型アレルギー性炎症の増悪時におけるFoxp3陽性CD3陰性自然免疫細胞の役割を解明する。
実験計画に基づくマウスの繁殖が困難であったため
ノックアウトマウスの作製、マウスの繁殖・維持に使用予定
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 謝辞記載あり 3件) 学会発表 (1件)
Arthritis Rheumatol
巻: 67 ページ: 1491-1502
10.1002/art.39091
J Allergy Clin Immunol
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