本研究では新規制御性自然免疫細胞(Ireg)の同定し、アレルギー性炎症疾患の新規治療法の開発に向けた基盤を構築することを目的とした。その結果、a) hCD2-Foxp3レポーターマウスの脾臓内にはCD45.2+ B220+ IAIE+ CCR6int hCD2+ CD3- 細胞が存在していた。b) hCD2-Foxp3レポーターマウスにpapain誘導性気道炎症を惹起したところ健常マウスと比して肺内のIAIE+ Foxp3+ CD3- 細胞 (Ireg)の割合が増加していた。これらの結果からマウスの肺ではFoxp3+ CD3- 細胞が存在し、自然型気道炎症を抑制している可能性が示唆された。
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