日本紅斑熱に対してミノサイクリン(MINO)とシプロフロキサシン(CPFX)の併用が有効であると考えられているが、実験的にCPFXおよびシタフロキサシン(STFX)の単独、あるいはMINOとの併用によるサイトカイン産生抑制作用を検討した。MINO、CPFX、STFX単独でもそれぞれサイトカイン抑制を示し、MINO+CPFX、MINO+STFXの比較ではMINO+STFXの方がより強くサイトカインを抑制しており、このことはニューキノロン系抗菌薬にサイトカイン産生抑制作用があることを示すと同時にこれまで日本紅斑熱に対して使用されてこなかったSTFXも新しい治療戦略の候補となることを示している。
|