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2016 年度 実績報告書

次世代シーケンサーを用いたヌーナン症候群類縁疾患の網羅的遺伝子診断システムの確立

研究課題

研究課題/領域番号 26461520
研究機関東北大学

研究代表者

新堀 哲也  東北大学, 医学系研究科, 准教授 (40436134)

研究分担者 松原 洋一  国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 所長室, 研究所長 (00209602)
青木 洋子  東北大学, 医学系研究科, 教授 (80332500)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワードヌーナン症候群 / コステロ症候群 / CFC症候群 / NGS
研究実績の概要

ヌーナン症候群およびその類縁疾患の次世代シークエンサー(NGS)を用いた網羅的原因遺伝子解析系の確立において、これまでのサンガー法での遺伝子診断に用いるPCRプライマーをそのまま用いて解析を行うことを目指し、以下の方法で解析を行った。1)ゲノムDNAを鋳型にMultiplex PCRにて目的領域の12遺伝子、150アンプリコンの増幅を行なう。2)DNAを超音波にて断片化し、illuminaシークエンス配列を持つY字型アダプターをligation。3)P5、P7およびインデックス配列を付加するためPCRを行い、ライブラリを作成。4) illumina Miseqで読み取りを行った。その結果、概ね良好な塩基配列データを得ることができた。陽性対照における解析でも各変異の検出には成功しているが、アンプリコンの増幅高率が均等でなく、十分な量のリードでカバーされない領域が存在するため、さらにMultiplex PCRに使用するプライマーおよびMultiplex PCRの溶液内容の条件などの検討を行った。しかし2アンプリコンは毎回充分な増幅ができず、更に4-6アンプリコンは十分な増幅が得られない場合があった。すなわち約95%のアンプリコンは塩基配列決定が可能と考えられたが、残りの配列をどうすべきか、さらなる検討が必要と考えられた。また、当初の予想通り、ヌーナン症候群の新規原因遺伝子PPP1CBが昨年同定された。この遺伝子のプライマーをMultiplex PCRに追加すれば解析が可能である。これらの研究は、東北大学大学院医学系研究科倫理委員会による承認を受けている。
本手法が確立できれば、現状のサンガー法による一人ひとり、一アンプリコンずつの解析から、1回の解析により複数サンプル、12遺伝子以上の解析が可能となり効率化が達成できる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2017 2016

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] Patient with a novel purine-rich element binding protein A mutation.2017

    • 著者名/発表者名
      Okamoto N, Nakao H, Niihori T, Aoki Y.
    • 雑誌名

      Congenit Anom (Kyoto).

      巻: 印刷中 ページ: 印刷中

    • DOI

      10.1111/cga.12214.

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Human genetic variation database, a reference database of genetic variations in the Japanese population.2016

    • 著者名/発表者名
      Higasa K, Miyake N, Yoshimura J, Okamura K, Niihori T, et al.
    • 雑誌名

      J Hum Genet.

      巻: 61(6) ページ: 547-53

    • DOI

      10.1038/jhg.2016.12.

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] Mutations in MECOM, encoding oncoprotein EVI1, cause radioulnar synostosis with amegakaryocytic thrombocytopenia2016

    • 著者名/発表者名
      Niihori T, Ouchi-Uchiyama M, Sasahara Y, Kaneko T, Hashii Y, Irie M, Sato A, Saito-Nanjo Y, Funayama R, Nagashima T, Inoue S, Nakayama K, Ozono K, Kure S, Matsubara Y, Imaizumi M, Aoki Y
    • 学会等名
      13th ICHG
    • 発表場所
      国立京都国際会館(京都市)
    • 年月日
      2016-04-03 – 2016-04-07
    • 国際学会

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公開日: 2018-01-16  

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