血中IL-6、血中アイリシンは高度肥満、軽中等度肥満で有意な差は認められなかった、高度肥満で低下する傾向がみられた。メタボリックシンドローム(MS)群と非MS群に分けて比較検討すると、血中IL-6、血中アイリシンともにMS群で低下する傾向がみられたが有意差はなかった。血中マイオカイン値と肥満関連因子との関連性を検討すると、IL-6はAST、ALTと正の相関、アポリポ蛋白A1とと負の相関を認めた。今後は運動の種類、強度、時間など運動条件によりマイオカインレベルを検討する必要がある。効果的な運動療法の指標としてのマイオカインレベルの有用性についての検討を継続する。
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